日本の伝統的な芸道「香道(こうどう)」とは

日本には伝統的な芸道として茶道、華道、剣道など様々な芸道がありますが、あなたは香道(こうどう)をご存知でしょうか?初めて聞いたという人がほとんどだと思います。香道とは一体どのような芸道なのか、その歴史や魅力を解説していきます。

香道とは

香道とは日本古来の芸道の一つで、一定の作法のもとに香木を焚き、その香りを楽しみ鑑賞するというものです。香りあそびと呼ばれることもあります。一般的に香りは「嗅ぐ」と表現されますが、香道においては香りを「聞く」と表現されます。アロマテラピーのように医療行為の一つとして香りが利用されるようになってきていますが、世界中で香りを芸術にまで発展させ精神性を追求する芸道は日本にしかありません。

香道における香木の炊き方

香道においては直接火をつけるタイプのお香は使用されず、基本は聞香炉に灰と、おこした炭団を入れて灰を形作り、その上に銀葉という雲母の板をのせ、細かく薄く切った香木を入れて香りを拡げる。銀葉を灰の上で押すことで銀葉と炭団の位置を調節し、伝わる熱をコントロールすることで香りの広がり度合いを決めます。

香道の歴史

香道が芸道として確立したのは室町時代と言われています。東山文化の中で華道や茶道と同様に香道も芸道としてその作法が定められ現在の形になりました。芸道として確立したのは室町時代ですが、香木を焚いて香りを楽しむという文化はインドから中国を渡り595年に仏教文化の一つとして日本に伝えられたとされています。

香道の流派

香道には現在、御家流(おいえりゅう)と志野流(しのりゅう)という2つの流派があります。作法や心構えはそれぞれに異なり、大まかに説明すると御家流は貴族公家の流派、志野流は武家の流派と言えます。

香道に対する疑問

香道が一般的に普及しなかったのはなぜ?

香道が、同時期にはじまった茶道や華道ほど一般に普及しなかったのはなぜか。それは香木の供給量と関係があります。お茶やお花は毎年大量に生産されますが、香木は形成されるまでに時間がかかる言わば化石のようなもので供給量は限られています。そのため、香道関係者は弟子や門下生をほとんどとらず香道の普及を自ら抑えたとされています。香道を文化として永く引き継いでいくためにあえて普及させなかったのです。

香道はどこで学べる?

香道は一般的ではない芸道ですので茶道や華道のように、どこでにも教室があったり先生がいるというわけではありません。大きい都市であれば教室が開かれていることもありますのでまずは香道教室とインターネットで検索してみましょう。

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